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さて今日は熊日3面の「Q&A 検察官とは」から記事をまとめました。
◎検察官の仕事は?
警察から送致された事件を自ら調べて、裁判所に起訴をするか判断します。
裁判では「懲役〇年」など、どのような刑罰を与えるのか意見を述べます。
◎警察とは何が違うの?
警察は起訴ができないため、捜査した刑事事件を裁判にかける事ができません。
裁判にかけるかは検察官に任せるしかないので、起訴する権限をほぼ独占できるので「準司法官」とも呼ばれています。
◎なぜ独立性が重んじられているのか?
今話題の「検察の独立性」ですが、検察庁法には「検察官はどんな犯罪についても捜査することができます」と規定されており、東京や大阪の地検などには独自捜査を手掛ける特捜部があります。
政治家も捜査対象となり、ロッキード事件で田中角栄元首相を逮捕しました。
◎定年延長はできなかったのか?
現行の検察庁法には「定年延長」と「退職時期」を定め、「延長」を記載していません。
政府も長年「延長できない」と解釈してきましたが、内閣や法相の判断で今年1月に解釈を変更し、今国会で改正案に盛り込みました。
◎なぜ問題なのか?
政府が1月末、法律が成立していないのに、「検事長の定年を伸ばす」閣議決定をしました。
政府はこれまで、独立性の観点から、検察側が決めた人事に口をださなかったのですが、政府の判断で定年延長を決めたので世論や弁護士会からは「政権に都合がいい人を長く検事総長や検事長におき、検察全体の萎縮を招く」など猛反発を受けて、安倍首相は18日改正案を先送りにしました。
追記:5月21日黒川検事長が「賭け麻雀問題」の責任を取り辞表を提出しました。これにより政府は定年延長の法改正案を廃案にする方針で調整を進めています。世論の風当たりの厳しさをふまえれば妥当な決断でしょう。