『就職氷河期世代、政府支援も効果なし』

ご覧いただきありがとうございます。熊日の小出です。
熊日4面から「コロナ渦直撃就職氷河期 採用予定なし」についてまとめました。


就職氷河期世代とは?

就職難だった1990年代半ばごろから約10年間の「就職氷河期」に大学などを卒業し、現在の30代半ばから40代半ばごろの世代とされています。

バブルはじけて以降、非正規雇用で働かざる得ない人が続出し、十分なスキルを身につけられず自信を失い引きこもりになった人も多いそうです。
政府は「まだまだ働けるのに引きこもりなどで家にいるのはもったいない労働人口を増やそう」という事で、氷河期世代の正規雇用者を今後3年間で30万人増やす計画を立てました。

政府要請も88%の企業が「予定なし」

昨年12月には政府が650億円の予算を確保し「就職氷河期世代の採用にお金出しますよ」として企業や自治体に積極的採用を要請しています。

しかし、政府の支援や要請があるにもかかわらず「採用する予定なし」と答えた企業は88%でした。
理由は、「正社員経験のキャリア優先」が最も多く、ほかには「その世代に採用枠がない」「既存社員との処遇バランスが難しい」などが挙げられています。

今後の不況で採用はさらに厳しくなる?

現在は、雇用が非常に不安定で正社員自体が少なくなると考えられます。
その中で、「正社員でスキルや経験がある人」も仕事を失って職探しを始めれば、同じ土俵に立つ氷河期世代はさらに不利になるのではと懸念されます。

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