『外貨預金 なぜ減少?』

こんにちは、新聞販売店の小出です♪今日は日経3面から「外貨預金頭打ち」について解説します。

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  • 外貨預金って何?
  • 外貨預金が減少傾向になぜか?
  • 今後の見通し

外貨預金って何?

簡単に説明すると、日本円ではなく外国の通貨(ドルやユーロ)で預金する事です。一般的に、円より外国の通貨の方が金利が高い傾向にあります。もちろん金利が高い分もらえる利息も多くなります。

今は、高金利だった昔と違い「銀行にお金をあずけても増えない」という時代です。

日本は金融緩和が長期化し、2000年以降は銀行金利(利息)はほとんどつかない状態が続いています。

なので「同じ貯金なら円より外貨の方が金利も高いし利息もたくさんもらえるし、いいかも」という事で年々右肩上がりで外貨預金が増加しています。

ただし、金利が高いという事はその分「為替変動」などのリスクもあるという事なので、運用方法などには注意が必要です。

外貨預金が減少傾向になぜか?

世界的なコロナ不況で、各国がお金の回りをよくする為に利下げに動き、預金金利も低下しました。

22日はアルゼンチンが形式的なデフォルト(債務不履行)状態になり、新興国の通貨に不信感が広がりました。

そうなると今までは「外貨の金利が高い」といった理由で外貨預金を持っていた個人が、「外貨預金の金利もコロナの影響で下がっているし、他の国の通貨は信用できない、外貨預金をやめて日本の銀行に預けよう」と考え、外貨売りが加速していると考えられています。

19年末に国内銀行の外貨預金残高は6兆6千億を超え、伸びは1年で約8000億円と貿易・サービス収支の黒字額(7294億円)を上回ったが、20年に入り1転、1~3月で残高は1000億円減少しています。

今後の見通し

新型コロナの世界的流行で国を問わず景気は停滞しています。各国の金利の差は生まれにくい状態で、外貨預金が再び以前のような活気を取り戻す材料は見当たりません。

日本は緊急事態宣言の全面解除の可否を25日に判断する予定ですが、経済活動の制約は続き、生活不安で貯金を切り崩す人も増えそうです。コロナ危機は個人マネーにも影響を落としつつあります。

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