大豆の効能と豆まき

大豆の効能

今回は大豆の効能についてお話をさせていただきます。

大豆に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンに構造が似ていることから、更年期障害の緩和、骨粗鬆症の予防、悪玉コレステロールを減らし、血流をよくするなどの働きがあります。女性ホルモンが低下している妊娠・産後や更年期の女性には効果的です。

 1日に必要な量を摂る場合は、豆腐なら半丁、納豆1パック、きなこ20g程です。サプリメントから摂るのもいいですが、摂り過ぎには注意してください。

豆まきについて

今回は豆まきについてお話したいと思います。豆まきに使われる大豆は、あらかじめ炒っていますが、理由をご存じでしょうか?

拾い忘れた生の豆は、芽が出てきてしまいます。この芽は縁起が良くないと言われており、芽が生えないように、炒ってあります。

また、語呂合わせでも、豆=魔目、炒る=射る、豆を炒る=魔目を射るとなります。つまり、鬼の目にぶつけてやっつけるという理由もあるようです。

大豆は、タンパク質、脂質、炭水化物、食物繊維、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミンE、ビタミンB1、葉酸など様々な栄養素を含んでいます。豆まきの大豆は炒ってあるので、そのまま食べられますし、豆まきは、よく考えられた行事ですよね 。

「あさがお」平成28.2月・29年.2月号から

※記事を書いた薬剤師さんは「くすりのエスエス堂」に勤務されています。