エコノミークラス症候群

エコノミークラス症候群とは、

車の中などの狭い空間に長時間座って筋肉を動かさずにいることで脚の静脈内の血液の流れが悪くなり、血栓が発生し、その血栓が肺に到達して呼吸困難や肺塞栓症を引き起こし、最悪の場合、死に至る場合もある疾患です。

これだけ聞くとちょっとおそろしいかもしれませんが、きちんと対処していればこれらの症状は防ぐことができます。

その対処法として、こまめに水分を取る事と1時間に1度は狭い空間から離れて脚を動かすことが大切です。

また、弾性ストッキングを使うのもこの疾患を防ぐ有効な手段です。下肢のほうの着圧を強くすることで、上から下へ血液を送り返すのを補助するとともに、下の方に血液が溜まるのを防ぎ、血栓をできにくくする効果が期待できます。

「あさがお」平成28年8月号から 

連載している薬剤師さんは「くすりのエスエス堂」に勤務されています。