家庭内の転倒・転落事故と対策

今回は家庭内の転倒・転落事故とその予防法についてお話ししたいと思います。

  • 溺死及び溺水(浴槽内での熱中症、温度差による血圧変動)  
  • 不慮の窒息 (食物や胃内容物の誤えん)
  • 転倒、転落

以上が厚生労働省「平成21年人口動態計」による家庭事故の上位3件です。転倒、転落による事故が原因で寝たきりになる人が多くなっています。

日頃住み慣れた家庭での転倒・転落による骨折(特に大腿部骨折)を防ぐために次のことに気をつけましょう。

○ 段差をなくす(小さな段差ほどつまずきやすい)

○ 歩く場所につまずきそうなもの(特に電気コードなど)を置かない

○ 階段、廊下、玄関などに手すりを設ける

○ 暗くなりがちな場所には照明や足元灯をつける

○ 滑りやすい靴下やスリッパは履かない

○ 物に乗って高い所のもの取る作業などは一人でしない

また骨自身がもろくならないよう特に女性の方は注意が必要で、普段からビタミンDやカルシウムなど補給をお勧めします。

「あさがお」平成27年11月

※記事を書いた薬剤師さんは「くすりのエスエス堂」に勤務されています。