
冬場は、お鍋など温かい食べ物が恋しくなりますね。今回は体を温めてくれる代表的な食材、生姜について紹介します。
生の生姜には手足の血管を広げ、血行を高める作用や発汗作用のあるジンゲロールという成分が含まれており、一時的に身体が温まった感じになります。しかし、次第に体感が奪われ、結果的に体を冷やしてしまう恐れがあります。
一方、生の生姜を加熱するとジンゲロールが、より辛みの強いショウガオールに変わります。
この成分は、腹部の血行を高め、身体の芯から温めます。また、体脂肪を分解し、筋肉で消費されやすくなるので、ショウガオールを摂ってから有酸素運動をすると、体脂肪を効果的に減らすことができ、ダイエットにも効果があります。
生姜を食べる際は、蒸したり、すりおろしてお鍋に入れたりして食べることをおすすめします。
「あさがお」平成26年11月号から
連載している薬剤師さんは「くすりのエスエス堂」に勤務されています。