料理における塩の適量は?

先日ある栄養士さんとの会話の中に「料理にはおいしいと感じる塩の量(濃度)が決まっています」と、何気ない一言がありました。その一言を「ちょっといいお話」のおいしい題材として自分なりに調べてみました。

私たちが「おいしい」と感じる塩分濃度は、0.8~0.9%と言われています。これは私たちの体液濃度と同じ濃度で、誰もが本能的に「おいしい」と感じる濃度だそうです。

人は、薄味や濃い味が好きな人がいますが、おいしいと感じる塩の量は決まっているのに何故その様な事が起こるのでしょうか?それは日頃の生活習慣や食事の影響を受ける為だと考えられています。

「旨味、甘味、風味」なども塩分濃度を0.9%に持って行くことで料理自体の素材が持っている本来の味を感じ取れる様になります。

料理は塩加減が大変難しいのですが、塩分濃度0.9%を頭に、おいしい料理を楽しんで下さい。 

「あさがお」令和2年4月号から

※記事を書いた薬剤師さんは「くすりのエスエス堂」に勤務されています。