米で黒人暴行死に抗議デモ

いつもお世話になってます、熊日の小出です。今回は7月11日付けの熊日小学生新聞くまTOMOから「米で黒人暴行死に抗議デモ」についてまとめました。

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なぜ抗議デモが起こったのか?

アメリカ中西部ミネソタ州ミネアポリス近郊で5月25日、黒人男性のジョージ・フロイドさん(46)が白人警官から暴行され亡くなる事件があり、人種差別だとして抗議デモが起きました。

偽のお金を使おうとした疑いがあるとして、詐欺容疑でフロイドさんを取り押さえる時、白人警官は膝でフロイドさんの首を8分46秒もの間、地面に押し付けたのです。

フロイドさんが「息ができない」と訴える様子を通行人が撮っており、動画が広まりました。警察官は辞めさせられ、殺人などの疑いで逮捕されました。抗議は世界的に広がりました。

昔は奴隷制度、今も差別

アメリカでは、17世紀はじめごろから、黒人がアフリカから奴隷として連れてこられました。商品として売買され、白人が持つ南部の大農園などで働かれされました。1776年にイギリスから独立したあとも奴隷制度は続きました。

1863年にリンカーン大統領が奴隷の自由を認めると宣言。65年には奴隷の制度がなくなりましたが、人種差別は残りました。アメリカの南部を中心に、州の法律で白人と黒人の結婚を禁じ、学校や列車、トイレなどで黒人用を別にしました。

1960年代になると、平等な社会を求めた公民権運動が盛り上がりました。63年には運動を指導した故キング牧師が、差別のない日が来ることを願って「私には夢がある」と語りかける有名な演説をしました。64年に公民権法が成立したことで差別が禁じられ、黒人の暮らしは向上しました。

しかし、差別は根強く続いています。今でも黒人は仕事で「最初に辞めさせられ、最後に雇われる」と言われています。デモが広がった背景にはこうした歴史があるのです。

「分断あおる」トランプ大統領に批判

アメリカのトランプ大統領は黒人男性の死亡事件に抗議するデモ隊を「悪党」と呼びました。人種差別の歴史に向き合わず、社会が二つに分断されるようあおっていると批判されています。

デモ隊を軍隊で抑えようとする姿勢も見せ、ツイッターに「略奪が始まれば発砲が始まる」と投稿。ツイッター社は、暴力の賛美を禁止するルールに違反していると警告しました。

白人警官が黒人をひどく扱うことは日常的にあり、警察の差別行為をなくすよう声が上がっています。しかし、トランプ大統領は警察を守る発言が多く、問題解決のために国民に対話を呼びかけていません。

2017年に、白人が最も優れた人種だという考えを持つ白人至上主義者と反対派が争い死者が出た事件でも、トランプ大統領は白人至上主義者を真正面から批判せず、ひいきしているといわれています。