県南を中心とした豪雨災害で、県内の農林水産関係被害額は24日時点の集計で約536億円、うち農業関係は約315億円に上っています。県内では今回を含め、被害額100億円以上の大規模な農業災害が過去30年に9回発生。台風が接近しやすい地理的条件に加え、温暖化で集中豪雨も頻発し、県農業は自然災害に翻弄されています。

2020.7.27熊日朝刊

▽農業被害振り返り

被害額が最も大きかった農業災害は2016年の熊本地震で総額は1353億円で農地関係の被害は田畑の亀裂やのり面崩壊など約1万1千か所、用水路やため池の損傷など約5千か所と空前の規模。農家の施設や農作物の被害も広範囲に及びました。

災害の回数が最も多いのは台風の4回、次いで熊本豪雨を含む水害の3回となっています。

▽全国的にも増加傾向

農林水産省によると、自然災害による全国の農林水産関係被害額は、10年の933億円から19年には4883億円に拡大。同省災害総合対策室は「温暖化で雨量が増え、台風も大型化している」と指摘しています。農家には自衛策として農業保険の加入を呼び掛けています。

▽まとめ

熊本だけではなく、全国的に農業被害が増加傾向にあるようです。確かに最近は毎年のように水害が発生しています。水害により1度被害を受けた農地は復旧まで数年かかる場合も多く、今回の豪雨でも土砂が農地に流れ込み多くの被害が出ています。

自衛策としての農業保険も熊本は加入率が低く「災害時の備えが弱い」といえます。今回を機に加入する農家さんも増えるとは思いますが、今後は災害ありきで国や行政が補償を見直す検討してもいいのではと思いました。