安倍首相 病気で辞任へ

参考:9/5付け熊日朝刊『くまTOMO』から

安倍政権が行ったこと

安倍晋三首相は8月28日、記者会見して辞任する考えを表明しました。持病の潰瘍性大腸炎が再発し「大切な政治判断を誤ること、結果が出せないことがあってはならない」と理由を述べました。2006年に首相になったときも病気で辞任してしまいました。新しい首相は9月中に決まります。

安倍首相は2012年12月に再び政権につき、約7年8カ月続きました。経済の立て直しのため「アベノミクス」という政策を実施。世の中に出回るお金を増やして物が売れやすくし、働く人を増やそうとしました。でも、消費税率の引き上げや新型コロナウイルスの影響もあり、日本経済を大きく伸ばすことはできませんでした。

自衛隊の活動を日本の防衛以外に大きく広げた安全保障関連法を成立させ、終戦直後にできて一度も変えられたことがない憲法を改正し、「戦力を持たない」とした憲法9条に自衛隊の存在を明記することを目指しました。

安保法には「自衛隊がほかの国の戦争に巻き込まれる」と多くの反対があり、憲法改正には「まだ国民的な世論が十分に盛り上がらなかったのは事実」と認めました。

政権の最重要課題とした北朝鮮による拉致問題は解決できず、「痛恨の極み(とても悔やまれる)」と語りました。拉致被害者の家族は高齢化が進んでおり、重いバトンは次の首相に引きつがれます。

新型コロナ対策では一斉休校や全世帯へのマスク配布などを行いましたが、「国民の感覚とずれている」と批判もありました。

「残された課題もあるが、達成できたこと、実現できたこともある」と振り返った安倍首相。次の世代に残せる成果(レガシー)を問われ「歴史が判断していくのかと思う」と話しました。

疑惑説明に「反省すべき点」

「安倍一強」と言われた安倍政権の中では疑惑も浮かびました。学校を運営する森友学園が小学校の用地として買った大阪府豊中市の国有地が、約8割値引きされていました。計画された小学校の名誉校長に一時、安倍首相の妻明恵さんがなっていたので、取引に影響がなかったのか疑問が出ました。

首相が主催し、社会で立派な働きをした人を招待する「桜を見る会」には、首相の地元山口県の支援者がたくさん出席し、「税金で支援者をもてなした」と批判されました。

二つの問題では国の文書が書きかえられたり、捨てられたりして、国の文書管理のあり方も問われました。

疑惑に対する首相の説明が不十分だとの指摘もありました。辞任を表明した記者会見で安倍首相は「説明ぶりは反省すべき点もあるかもしれないが、政権を私物化した(自分のものにした)ことはない」と話しました。

まとめ

安倍首相が行ってきた、「アベノミクス」は一定の効果があり、企業の利益UPや雇用の創出につながった事は評価できると思います。

経済対策であるアベノミクスは「デフレからの脱却」「富の拡大」を目的として2012年にはじまりました。詳細は省略しますが、個人的に「金融緩和」「財政政策」「成長戦略」という基本路線はぜひこのまま継続してもらいたいと思います。というか、まだろくに達成されていない目標ばかりなので、菅官房長官が「アベノミクスを継続する」と発言し方向性を示したのは次期首相候補として評価できる事だと思いました。