緊急事態宣言は本当に効果があったのか?

緊急事態宣言は本当に効果があったのか? 

お世話になっております。熊日の小出です。今日は1月の緊急事態宣言から約1カ月が経ち、3月まで7府県の延長が決まりましたが、果たして緊急事態宣言の効果は本当にあったのかをデータを元に検証してみました。頑張って調べてみたのでよろしければご覧ください。

感染者数は減ったのか?

図1

直近4週間の地域別感染者数(NHK)

1月12日~26日1月26日~2月8日減少率
緊急事態宣言発令地域596323002050.3%
発令無しの地域15217829254.5%
図2

まず、感染者の推移ですが図1を見ると、緊急事態宣言時をピークに感染者数が減少傾向にある事がわかります。図2は時短要請や営業自粛などを要請している緊急事態宣言発令地域とそうでない地域の直近4週間の感染者数の比較ですが、どちらも同じように減少している事がわかります。                                        なので、緊急事態宣言=感染者数が減ったわけではないという事がわかります。

人出は減ったのか?

2月4日、日中の人出
2月4日、夜間の人出

 次に人出の増減ですが、緊急事態宣言が出ている関西3府県と栃木、愛知、岐阜、福岡の4県の主な地点の人の数を分析した地図を見ると、主な地点の4日の人出は日中も夜間も、前の4週間の平日の平均と比べて増えたところも多くなっています。よって、緊急事態宣言で人出は減らなかったといえます。

人出が増えたのに感染者数が大幅に減ったという2つの点から考えると、                     飲食店の時短要請や外出自粛の効果ではなく勝手に感染者数が減ったという事がわかります。

コロナウイルスの季節性について

人に感染するコロナウイルス(Human coronavirus:HCoV)には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因ウイルスであるSARS-CoV-2以外に、主に小児が冬季にかかる風邪の原因ウイルスであるHCoV-NL63(以下NL63)、HCoV-OC43(同OC43)、HCoV-HKU1(同HKU1)、HCoV-229E(同229E)がある(以下、4種を総称してcommon HCoV:cHCoVとする)。

引用:国立感染症研究所
図3
図4

 ではなぜ、感染者数が減ったのでしょうか?そもそもコロナウイルスというのは、新型コロナウイルス以外にも自然界に4種類存在してるそうです(上記)。図3は国立感染症研究所の報告書からその4種類の感染者数を分析した2015~2019年のグラフなんですが、報告書によると【月別の報告数の推移を示すと、おおむね1~2月に多く、3~6月に減少し、7~10月にかけては報告数が少なく、11~12月にかけて増加する傾向にあった。5年間の平均報告数では、夏季(7~10月)は冬季(12~2月)の1/10程度であった。冬から夏にかけて流行する麻疹(麻疹ウイルス)のように季節性の傾向を示すものがある】と書いてあります。図4は日本の新型コロナ感染者数の推移なんですが、図3の4種コロナウイルスと同じようになっています。                            つまり、新型コロナは従来のコロナウイルス同様に季節性のウイルスだと言えます。

米国での感染パターン

※NorthDakota州=対策あり(基本的に外出自粛)  ※SouthDakota州=対策なし(マスクなし、飲食店OK)

図4

 次に米国での比較ですが、ノースダコタ州とサウスダコタ州では感染対策に上記の違いがあります。(米国は州によって法律が違う)しかし、感染パターンを比較している図4を見るとどちらも同じように感染者数が推移している事がわかります。  

サウスダコタ州に関してはマスクすらしていないのに感染パターンは対策をしている州と同じという結果となっており、米国も対策の有無によって感染者の数には影響がなかったという事がわかります。

まとめ

 1月7日から政府の緊急事態宣言によって飲食店の時短等を行い、確かに全国の感染者数は減少傾向にあります。ただ、人出は減らず、日米の対策した地域とそうでない地域の感染パターンが同じ、そして、そもそもコロナウイルス自体が季節性のウイルスだという事を考えると、感染者数が減ったのは緊急事態宣言による効果ではなく単純に暖かくなってウイルスが拡散しなくなっただけだという事です。なので、緊急事態宣言(時短要請や外出自粛)=無意味な対策だと言えます。      

ただ、感染力は強く特に高齢者の方は重症化しやすいので、手洗いうがいなど自分でできる対策を徹底する事を前提に生活し、過度な外出自粛や時短要請は必要ないのではと私は思います。